my sweet devil
「どう、したの…?」
ギュッてあっちゃんに抱きつく手をきつくして、離れたくないって一生懸命伝える。
それに気付いたあっちゃんは、私を更にきつく抱き締めた。
「……最初から、計画してた」
「え?」
計画って何?
「芽依に嫉妬させて、俺のことを好きって言わせようって。」
汚い弟でごめんな、って自嘲するように笑うあっちゃん
あぁ、そうだったんだ。
それなら私は、まんまとあっちゃんの計画通りになっちゃったんだね。
「でも芽依に好きって言わせる前に、俺が嫉妬して我慢できなくなって……」
「好きだよ、あっちゃん」
あっちゃんの目を見てはっきり言う。
もう、怖いものなんてない。
私はあっちゃんのことが好きで好きで好きで。
もう我慢なんて、できなくて。
「ほん、とに……?」
あっちゃんの声は、笑っちゃうくらいに震えてて。
「うん、ほんと」
この人は、私が想像する以上に私を想ってくれてるのかなって少し思った。
「……芽依。俺も……俺も芽依が好きだ」
再び埋めたあっちゃんの胸はドキドキと大きな音を立てている。
「うん。私も大好きだよ…」
子どもの頃からずっと
あっちゃんだけを、見てきたんだ。
*