my sweet devil


嬉しそうに微笑む私を見て、あっちゃんは優しく笑って私をギュッて抱き締める。


「芽依は……ただそうやって笑って、俺を信じてるだけでいいから」


「あっちゃん……?」



この時、ちゃんとわかったんだ。



あっちゃんは、辛いことも悲しいことも


『姉弟』で禁忌を犯すことへの罰も



すべて一人で背負い込もうとしている。




わかってたのに



きっと、私があっちゃんに甘えすぎてたんだね。



きっと、お互いに好きすぎたんだね。




今までも今もこれからも



私はあっちゃんだけを愛し続けるよ。




たとえ、届かなくても………












*
< 90 / 134 >

この作品をシェア

pagetop