ルナア薬
市バス
西暦2040年。
秋山博士は『ルナア薬』なるものを発明した。
この薬を飲めば半径三メートル以内にいる人間の気持ちがよめるのだ。
秋山博士の助手田中はその薬を飲み、バスに乗っていた。
満席ではあったが、田中は座ることができていた。
『菊穴駅~、菊穴駅です。夜肛門病院はここでお降りください』
車内アナウンスが流れる。
菊穴駅で、数人がバスに乗ってきた。
座席は既にうまっている。
乗ってきた客の一人である老婆が田中助手の前に立った。
田中が老婆に席を譲ろうとした時、老婆の心を田中はよんでしまった。
(あー。お尻が超絶痛いのう。痔の手術したところじゃからな。とてもやないが、座れんな。この若者が席を譲りませんように……)
老婆は祈っていた。
老婆の心を読んだ田中は席を譲るのをやめた。
しかし、今度は老婆の横に立っている女子高生の心をよんでしまった。
(なんなのこいつ! おばあちゃんが立っているのに席を譲らないなんて最低! 死んだらいいのに
(#^ω^)ピキピキ)
女子高生は超絶怒っていた。
違うねーん!! 俺はホンマはめっちゃいいやつやねん。席を譲らないのはおばあちゃんの為なんだよー!!
と田中は心で叫んだ。
秋山博士は『ルナア薬』なるものを発明した。
この薬を飲めば半径三メートル以内にいる人間の気持ちがよめるのだ。
秋山博士の助手田中はその薬を飲み、バスに乗っていた。
満席ではあったが、田中は座ることができていた。
『菊穴駅~、菊穴駅です。夜肛門病院はここでお降りください』
車内アナウンスが流れる。
菊穴駅で、数人がバスに乗ってきた。
座席は既にうまっている。
乗ってきた客の一人である老婆が田中助手の前に立った。
田中が老婆に席を譲ろうとした時、老婆の心を田中はよんでしまった。
(あー。お尻が超絶痛いのう。痔の手術したところじゃからな。とてもやないが、座れんな。この若者が席を譲りませんように……)
老婆は祈っていた。
老婆の心を読んだ田中は席を譲るのをやめた。
しかし、今度は老婆の横に立っている女子高生の心をよんでしまった。
(なんなのこいつ! おばあちゃんが立っているのに席を譲らないなんて最低! 死んだらいいのに
(#^ω^)ピキピキ)
女子高生は超絶怒っていた。
違うねーん!! 俺はホンマはめっちゃいいやつやねん。席を譲らないのはおばあちゃんの為なんだよー!!
と田中は心で叫んだ。