遊川さんは今日も最強
午後から外出するという大田に付き合って、駅までの途中にあるパスタの店に入った。
「そもそも、俺は遊川さんに男だと思われていない気がする」
「ああまあ、そうかもねぇ」
少しは慰めろよ。
と思いつつ落ち込んでいると、ポンポンと肩を叩かれた。
「網目くん、おとなしいからダメなのよ。俺は男だーってとこみせないと。
壁ドンでもしてみれば。ほら、今流行ってるじゃん。
壁に追い込まれて上から見つめられたら、それまで意識してなかった男でも気になるって」
「それはお前の妄想だろう」
「いや、女子全体の願望です」
そういうもんか?
わからねぇ。女の世界。
「だけど、遊川さんをそういう状況に持ち込める気がしない」
「仕事終わりとか二人きりになるタイミングあるでしょ? そういう時にドンといけばいいのよー。協力するから!」
どうして俺の周りにいる女はこう逞しいのだろう。
二人きりになったからって壁ドンする意味が俺にはわからないのだが。
だがしかし、壁ドンが女子全体の願望とまで言うなら頑張ってみよう。
チャンスは自分で作るものだ。
頑張れ俺!
「そもそも、俺は遊川さんに男だと思われていない気がする」
「ああまあ、そうかもねぇ」
少しは慰めろよ。
と思いつつ落ち込んでいると、ポンポンと肩を叩かれた。
「網目くん、おとなしいからダメなのよ。俺は男だーってとこみせないと。
壁ドンでもしてみれば。ほら、今流行ってるじゃん。
壁に追い込まれて上から見つめられたら、それまで意識してなかった男でも気になるって」
「それはお前の妄想だろう」
「いや、女子全体の願望です」
そういうもんか?
わからねぇ。女の世界。
「だけど、遊川さんをそういう状況に持ち込める気がしない」
「仕事終わりとか二人きりになるタイミングあるでしょ? そういう時にドンといけばいいのよー。協力するから!」
どうして俺の周りにいる女はこう逞しいのだろう。
二人きりになったからって壁ドンする意味が俺にはわからないのだが。
だがしかし、壁ドンが女子全体の願望とまで言うなら頑張ってみよう。
チャンスは自分で作るものだ。
頑張れ俺!