NA・NA・MI
「いいよ」
「本当?じゃあ、メアド交換もしよ?」
「うん…」
こんなぶっきらぼうな返事しか出来なかったけど、アタシは嬉しかったんだ。
初めて出来た、アタシの友達兼スタイリスト…。
アタシはヨッコを離さない。
ヨッコとメアド交換をすると、アタシは不安になった。
菜実がヨッコを取るんじゃないかって…。
アタシ、ヨッコの傍を離れないよ。
そうすればクラスが違う菜実は何も出来ないんだ。
「アタシ、友達いないんだ。だから、ずっと一緒に居て?」
ヨッコは一瞬戸惑いながらも、笑顔で言った。
「勿論!」