NA・NA・MI
「先生、とりあえずその2つの学校のパンフレットかなんかちょうだい」
「あぁ、これな」
アタシは学費を確認したけど、両方大して変わらない。
受かりやすい方にするか、両方受けよ。
ヨッコは都心にある、専門学校のパンフレットを手にしていた。
見せて貰ったら、莫大な額の学費でアタシはビビった。
こいつも金持ちかよ……。
アタシは小さく舌打ちをした。
バイト、増やさないとな。
自分である程度出さないと、又ババァに反対される。
金、勉強……。
アタシを悩ませて来たこの2つも、短大を卒業すれば終わるんだ。