NA・NA・MI

それからアタシはバイトを増やし、毎日ヨッコと勉強をしたけど、同じレベルだから成果は見られない。



使えないヤツめ…。



アタシはバイトが無くて、ヨッコが用事のある日の放課後は、1人で残って勉強をしていた。



「どうですか、勉強は」



声がする方に目をやると、小野田が後ろの席に座っていた。



「あれ?アンタ同じクラスだっけ?」



小野田は黙って、又いつものようにカリカリと勉強をしていた。



「ねぇ、ここ分からないから教えてよ?」


「いいですよ」



そう言って小野田はニッコリと笑う。



こいつ笑顔まで気持ち悪い…。


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