NA・NA・MI

―翌日



「あのさ、ヨッコ。勉強の事だけど」


「あっ、今日の放課後は大丈夫だよ!」


「ううん、今日から1人でやる事にしたから」


「1人で…?」



ヨッコは不思議そうな顔をした。

頭の悪いアタシが1人でやるのは不思議なんだろう。


小野田が私にだけ教えてくれるって言ったら、ヨッコには教えないって言ってたって言ったら、ヨッコはどんなを顔をする?


久々にそういう嫉妬も味わおうじゃないか!


アタシはクラスのみんなに聞こえるくらい、大きな声で言った。



「小野田がさ、アタシにしか教えないって言うんだよね!」


< 140 / 425 >

この作品をシェア

pagetop