NA・NA・MI

小野田のヤツ…。相当嫌われてるだろう?

まぁ、アレだけキモいんだ。仕方ない。


もう小野田の名前を出すのはやめよう。


同類だと思われたら、本当に迷惑な話しだからな。


よく考えたら他のヤツと話してる所なんか見た事無いし、あれは重症だ。


ヨッコ、忠告サンキュ!



―放課後


アタシは教室に残って小野田を待つ。

早く来いよ、アタシの教科書。


小野田がやって来るとアタシは言った。



「アンタって実は有名なんだね」


「僕を知らない人は貴女ぐらいですよ」



小野田はムッとした顔で言う。


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