NA・NA・MI
「何で?って節約よ。せ・つ・や・く。そんなに携帯を持ちたいなら、高校に入ってからバイトでもして、自分で持ちなさい」
アタシは頭に来て、その辺にあるゴミが入った袋を、思い切り母親にぶつけて自分の部屋に戻った。
いつもなら、ぶち切れて追いかけて来る母親も、今日は静かだ。
少しは反省しているのか?
そんな訳ないか。
アタシは又、怒りでハイになったテンションを、ぶつけるように勉強した。
アタシが受からなければ意味がない。