NA・NA・MI
「奈菜ちゃん…?」
「アタシも手伝うからヨッコも片付けて」
「う、うん!」
寝る場所が無い程散らかっているのは、アタシの計算外だったよ。
でもいいんだ。
アタシも住むんだし、少しくらい恩をきせればヨッコだって簡単には断れない。
アタシとヨッコの見事な連携プレイで、片付けはどんどん進んで行く。
「ちょっと休憩しない?」
「うん」
ヨッコはすぐ近くのコンビニでジュースを買って来て、アタシに手渡して言った。
「今日はごめんね。奈菜ちゃんだって引っ越しの片付けがあるのに…」