NA・NA・MI
「ううん、実はね、ヨッコ…」
言うなら今だろう。
アタシは深刻な顔をして、少しの沈黙を作った。
「…何?」
「アタシ、暫く住む家が無いんだ…」
「どういう事…?」
「契約していたマンションに行ったら、前の人がまだ住んでいてね…」
アタシは貧乏がバレないように嘘をついた。
「じゃあ、一緒に住もうよ!」
「いいの?」
「当たり前じゃない!私も1人で心細かったし…。ね?一緒に住もう?」
「ありがとう!」
アタシとヨッコは抱き合い、二人で喜んだ。
とりあえず、家確保。