NA・NA・MI
「ねぇ、初回5000円。飲みに来ない?」
デカマックの前に座り込むアタシとヨッコの前に、二人のホストが立ち塞いだ。
髪はプリン。
ヨレヨレのスーツ。
アタシとヨッコは相談する事もなく、ホスト達を無視した。
「なっ?だからやめとけって言っただろ?」
「そう言うなよ、ハヤト。ねぇ、じゃあ飲みに来なくていいから、今度遊ぼうよ」
「嫌だってさ。ほら行くぞ、ごめんね」
ハヤトって呼ばれていたホストは、もう1人のホストを連れて去って行った。
アタシは何か胸がキュンとなったんだ。