NA・NA・MI
「良かったね、すぐに居なくなってくれて」
「うん…」
今までに無い、このモヤモヤは何なんだろう?
アタシは頭をブンブンと横に振る。
ダメ!
ホストは怖い生き物なんだ。
お金を吸い取られて風俗に売られる。
そう思いながらも、アタシはセントラルでキャッチセールスをするハヤトの姿を、目で追っていた。
「そういえば、奈菜ちゃんはいつから学校?」
「アタシ、学校には行かない」
ヨッコはビックリした顔でアタシを見る。
「せっかく合格したのに?」
「勉強嫌いだから」
不思議そうな顔をするヨッコにアタシは笑って見せた。