NA・NA・MI
―翌日
アタシはいつもより気合いを入れて出勤する。
営業電話ってやつもいっぱいしたし、その内の中の5人は来るって言ってたから、あの女達もたまげるだろう。
「おはようございます」
「あぁ、おはよう。ナミちゃん今日お客さんの予定ある?」
来た来た。
毎日聞かれるこのウザい質問も、今日は気持ち良く答えられるよ。
「今日ですか?5人来るって言ってました」
「そうか。じゃあ、宜しく頼むね!」
店長は嬉しそうな顔をし、女達は嫉妬の目でアタシを見る。
アタシだって、やれば出来るんだよ。
アタシは鼻で笑ってやった。