NA・NA・MI

―翌日


アタシはいつもより気合いを入れて出勤する。


営業電話ってやつもいっぱいしたし、その内の中の5人は来るって言ってたから、あの女達もたまげるだろう。



「おはようございます」


「あぁ、おはよう。ナミちゃん今日お客さんの予定ある?」



来た来た。

毎日聞かれるこのウザい質問も、今日は気持ち良く答えられるよ。



「今日ですか?5人来るって言ってました」


「そうか。じゃあ、宜しく頼むね!」



店長は嬉しそうな顔をし、女達は嫉妬の目でアタシを見る。


アタシだって、やれば出来るんだよ。

アタシは鼻で笑ってやった。


< 197 / 425 >

この作品をシェア

pagetop