NA・NA・MI
ぶち壊してやる!
アタシはイモ男と反対側の隣の席に座る、スネ夫みたいな男の手を握って、肩に頭を乗せた。
「アタシ、この人がいい」
高杉をチラッと見ると、高杉は思い切り苛立った顔をしてみせた。
やっぱりな…。
「今日お店終わったら、何処か行かない?」
スネ夫の顔はデレデレで、向かい側に座っていた、まぁまぁなイケメン男が言った。
「橘さん、俺ともデートしてよ?」
キーッ!
菜実のヤツ、どれだけいい思いをしてるんだ?!
アタシはムカついて、スネ夫が飲んでいた水割りを、まぁまぁイケてる男にぶっかけて言った。