NA・NA・MI
そしてアタシは1番気になっている事を菜実に聞いた。
「菜実ん家ってどんな感じなの?」
「えっ?」
とりあえず行って確めたいんだ。菜実が使っている化粧品とかさぁ。
アタシが必死に働いたお金で、高い化粧品を買って肌が荒れたら最悪だろ?
菜実と同じ化粧品を使えば、菜実みたいな肌になる事は約束されるからな。
「行ってみたいんだけど」
「…お父さんが居ない時ならいいよ」
「じゃあ、近い内招待してね!」
少し菜実の様子が変だけど、アタシは気付かない振りをした。
何もかも恵まれているように見えるけど、アタシが貧乏を隠しているように、菜実にだって恥ずかしい秘密があるかもしれない。
見付けてやる。