NA・NA・MI
アタシは興奮して息を切らした。
あんなキモいジジィ達と寝るなんて、死んでも嫌だ。
バカにしやがって!!
その時、携帯が鳴った。
ハヤトだ…。
アタシは恐る恐る電話に出た。
「…もしもし」
「久し振り」
「うん…」
「どうした?元気ないけど、何かあった?」
久し振りのハヤトの優しい声に、アタシはホッとする。
「ハヤトは?歌舞伎で頑張ってるの?」
「うん。今、絶好調」
「そっかぁ」
「どうしたの?」
「アタシ、なかなかお客さん来なくてヤバいんだ…」