NA・NA・MI

ハヤトの優しい声に思わず言ってしまった。



「そっか。じゃあ俺、飲みに行くよ」


「えっ?」


「俺も辛い時、来て貰ったからさ」


「…ありがとう」


「ううん、じゃあ明日な」


「うん!」



何てラッキーなんだ!

こんなピンチの時に神様がアタシに手を差しのべてくれた。


指名が貰えてハヤトに会えるなんて、ピンチの時のチャンスとはこんな時に使う言葉だ。


一気に上機嫌になったアタシは、シャワーを浴びて隅々まで綺麗に洗った。


アタシは薄汚い糞客なんかとは寝ないよ。

いつかハヤトに抱かれるんだ。


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