NA・NA・MI

「暫く会わない内に随分雰囲気が変わったね」


「そう?」



そう言ってお酒を飲むハヤトの腕には、キラキラ光る腕時計がついていた。

そんなハヤトに少し寂しさを感じる。



「何回くらい来れば大丈夫なの?」


「1週間で三回」


「分かった」



そう言ってハヤトはキラキラ光る腕時計で時間を確認する。



「ごめん、今日同伴だから帰るよ」


「まだ10分だよ?」


「うん。顔見れたし、満足」



ハヤトは優しく微笑むと会計を済ませ、急いで帰って行った。


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