NA・NA・MI
夢はいつまでも続かない。
目を覚ますとアタシは、いつも通りお店の小汚ない寮の部屋に、コートを着たまま、暖房を付けっぱなしにして転がっていた。
どうやって帰ったのかさえ思い出せない。
お金はちゃんと払ったのだろうか?
アタシは鞄をひっくり返して、財布を開けて見ると財布の中身は空っぽで、売り掛けのレシート
30万
と書かれた紙切れが一枚だけヒラヒラと落ちた。
アタシは唖然とした。
記憶が無い時間に、アタシは100万以上の大金を使ってしまったんだ……。
何て事だ!!