NA・NA・MI
「別に。おじさん、今日は何時までいるの?」
「ラストまで。本当に君、人気が無さそうだから、女の子がコロコロ変わらなくて楽でいいんだよ」
悪かったな!
売れ残りで!!
それよりコイツが帰らないと、アタシを売る相手が見付からないじゃないか!
このオヤジ以外を選ぶ、アタシの選択枠が無くなってしまうんだ。
このオヤジ…?
アタシはマジマジとオヤジの顔を見た。
「何?お腹が空いてるなら、何か頼んでもいいよ?」
アタシは思い切って聞いてみた。
「おじさんだったら、アタシの事一晩いくらで買う?」