NA・NA・MI

「別に。おじさん、今日は何時までいるの?」


「ラストまで。本当に君、人気が無さそうだから、女の子がコロコロ変わらなくて楽でいいんだよ」



悪かったな!
売れ残りで!!


それよりコイツが帰らないと、アタシを売る相手が見付からないじゃないか!


このオヤジ以外を選ぶ、アタシの選択枠が無くなってしまうんだ。


このオヤジ…?


アタシはマジマジとオヤジの顔を見た。



「何?お腹が空いてるなら、何か頼んでもいいよ?」



アタシは思い切って聞いてみた。



「おじさんだったら、アタシの事一晩いくらで買う?」


< 306 / 425 >

この作品をシェア

pagetop