NA・NA・MI

「色々と困っている頃じゃないかと思いまして」


「うん、困ってるんだ。アンタのその頭でアタシを助けてよ?」


「いいですよ。とりあえず部屋に上げて貰えれば」



小野田はそう言って笑った。

相変わらずの気持ち悪さだ…。



「アンタ、もし何かしたらブッ殺すよ?」


「…大丈夫ですよ」



アタシは小野田を部屋に案内する。


今迄色んなオヤジに身体を売ったけど、こんなキモい奴にアタシの身体を拝ませる程、アタシは落ちてない。


だって見た目は昔と何も変わらない、極上のままなんだからな。



< 348 / 425 >

この作品をシェア

pagetop