NA・NA・MI
アタシは小野田を部屋へと招き入れた。
部屋に入った瞬間、ドアを叩く音と声が聞こえた。
「菜実ちゃーん、いるんでしょ?」
煩い、煩い、煩い!!
毎晩毎晩、何なんだよ?!
アタシは小野田が居る事を忘れて、布団の中に潜り込んで耳を塞いだ。
少ししてドアが開いて閉まる音がすると、小野田が言う。
「もう大丈夫ですよ」
「……?」
アタシは布団から顔を出し、キョロキョロと周りの雑音を伺う。
静かだ
アタシは1つ大きく息を吐き出すと、小野田に聞いた。
「で、どうすればいいの?」