NA・NA・MI
「アタシの部屋はどこ?」
「こっちです」
小野田に案内され、お風呂やトイレの場所を聞くと、アタシは荷物を置いてベッドの上に横になった。
見た目はフカフカなのに、少し冷たくて固いベッドが何だか気持ちいい。
痛み止めの薬を飲むと、アタシはそのまま眠った。
どれくらい眠ったのか、ドアを叩く音が聞こえる。
「……?」
目を覚ますと小野田の顔が近くにあって、アタシはビックリして壁に頭をぶつけた。
「何よ?!」
「少し出掛けて来ます。もし誰かが来ても絶対に開けないで下さいね?」
念を押す顔が又気持ち悪い。