NA・NA・MI
「分かったわよ。それにこの顔でアタシが外に出られる訳がないでしょ?」
「それもそうですね。じゃあ僕は出掛けて来るんで…」
そう言って小野田は出掛けた。
今、何時だよ?
アタシは鞄から携帯を取り出し時間を確認すると、携帯が圏外になっている事に気付いた。
世田谷なのに圏外かよ?
まぁ、この携帯を鳴らすヤツなんて、ろくなヤツらじゃない。
アタシは又そのまま眠った。
この家にいると、お腹は空かないし、よく眠れるんだ。
1ヶ月なんて言わないで、ずっと居るって言えば良かったよ。
家賃も無料だしな。