NA・NA・MI

アタシが大声で呼び止めると、1人の男子従業員がアタシの顔をジッと見て言った。



「小林ー、面接やってやって」


「僕がですか?!」



小林と呼ばれた男はキョドっていた。



「いいからサッサと済ませて。忙しいんだから」



小林はそう言われ、困り顔でアタシの方にやって来た。



「じゃあ、こっちでお願いします」



アタシは一番奥のソファーの席に連れて行かれる。



「じゃあですね、キャバクラの経験はありますか?」


「はい」



アタシと小林のやり取りを、さっきの偉そうな男が、イラついた顔をして見ている。


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