NA・NA・MI

学校でクラスの周りの子達からの、変な空気を感じながら、アタシは本で見た


【好かれる女】


を思い出して、必死にそれを演じた。


肩が凝る割りに成果は見られない。



そしてある日の休憩時間、菜実の所に行こうとしたら、クラスの女どもが菜実の席に群がっていて、アタシは唯一の居場所を無くしたんだ。



アタシはクラスで1人ぼっちになったよ。




なんて事だ……。




アタシは誰にも気付かれないように、軽く舌打ちをした。


本で勉強したとはいえ、アタシは自分から人の輪の中に入っていくのは苦手なんだ。


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