NA・NA・MI

アタシは今、この顔でどのレベルの店で働けるかを試しているんだ。


ここで切れても仕方ないし、もし切れて歌舞伎町で悪い噂が広まれば、こんな顔のアタシを雇ってくれる店なんて無いだろう。


アタシは大きく深呼吸をして偉そうな男に笑顔で言った。



「お忙しい所、ありがとうございました」



そして店を出るとすぐに発狂した。


アタシをバカにしやがって!!


でもその後、少し名前が知れているような店に面接に行ったけど、何処も雇ってはくれなかった。






でもアタシは後悔しないよ。


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