NA・NA・MI
ババァはアタシがどんなに罵倒しても、前みたいにキレる事はなく、黙って悲しそうな顔をして聞いていた。
アタシは壊れそうな心が壊れないように、必死にババァを攻撃し続ける。
すると、ババァが言った。
「又、一緒に暮らさない?」
「…えっ?」
「奈菜が良かったらだけど…」
一緒に…暮らす……?
アタシは少し考えて首を横に振った。
アタシが尻尾を巻いて、ここに戻って来れると思うか?
菜実の活躍をここで目にしながら?
アタシは又惨めになるだろう。
そしてこのブスがアタシだって分かったら、町の奴らは指を指してアタシの事を笑うだろう。