NA・NA・MI
金持ちそうな女はニッコリ笑ってアタシに言った。
「ごめんなさいね。外で話しましょうか?」
「……」
アタシはこういう人間は苦手だ。どう接すればいいのか分からない。
今までこっち側の人間は、裏切り者のヨッコくらいしか出会った事がなかった。
アタシは外に連れ出され、女に言われた。
「今日はね、ちゃんと面接をしようと思ってたんだけど、うちも飲食店なの。面接にその格好で来られると、流石に雇おうとは思えないわ」
アタシは○○レストランのガラスにうっすらと映る、アタシの全身をジッと見た。