NA・NA・MI

アタシは激しい動機に襲われ、息が苦しくなった。



…嘘…だろ……?



だって菜実は金持ちで


父親のバックアップのお陰で


勉強も男も何でも持ってたじゃないか…。



アタシはいつも、それが妬ましくて仕方なかった……。



その時ふと、菜実のアザを思い出した。


アタシの部屋で見た

菜実のアザ……。




安らかに眠る菜実の顔を見てると、自然に涙が溢れ落ちた。

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