NA・NA・MI
アタシは菜実の唇にソッとキスすると、1人呟いた。
「菜実…。アタシ達はいつも一緒じゃないといけないんだ。そうだろ?」
一旦菜実を床にあずけて窓を開けると、冷たい風が吹き上げて来た。
菜実を抱え上げ、窓のフチに菜実を乗せ、菜実を支えながら菜実の横に座る。
その時アタシの部屋のドアが開き、この前菜実と一緒に居た男が大声で叫んだ。
「やめろー!!!」
アタシはとびっきりの笑顔を見せて、そのまま後ろに倒れ込んだ。