NA・NA・MI

「…うん。ちょっとここ廃墟の前じゃない?!」


「ホントだ!何で?!早く帰ろっっ!」





女の子達が慌てて逃げる姿を、笑いながら見ている男の子がいた



そう


あの廃墟の中から……。



男は思い出すんだ



『佐藤奈菜さん、僕と付き合って下さい』


『…やめてよ気持ち悪い!!アタシの記憶の中から今すぐ消すわ。だからアンタも忘れなさいよ?死んじゃえばいいのに!』


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