NA・NA・MI
アタシが菜実に何てメールをしようか考えていた時、珍しく客が来た。
どうせ、生活保護の定期審査をするおばさんだろう。
アタシは今機嫌が悪いんだ。さっさと帰ってよね。
「奈菜ちゃーん、こっちにいらっしゃい!」
ババァが呼ぶ声がする。
アタシは舌打ちをして、携帯を投げると居間に向かった。
「何?」
アタシが不機嫌そうに言うと、そこには居たんだ。菜実が。
「これ、菜実が作って持って来てくれたのよ」
ババァは嬉しそうな顔をして、菜実が持って来たという、アタシの大好物の肉ジャガを見せた。