NA・NA・MI
「ふ~ん…」
アタシは菜実とどう接すればいいのか分からない。
「奈菜が好きだから作ったんだ」
まるで女神みたいな笑顔だな。学校に居る時とは違い過ぎて気持ち悪いよ。
「ありがとう…」
さっきまでアタシがぶちギレてたのを忘れたように、ババァは笑顔で言う。
「ちょっと部屋が汚いから掃除するわ。せっかく菜実が来てくれたんだから。片付くまで二人で奈菜の部屋にでも行ってなさい」
まるで別人だな。菜実もババァも…。
お前ら間違いなく親子だよ。
てか、ババァ。
毎日掃除しろっつうの!