NA・NA・MI
「書くなら書けよ?すぐに菜実ってバレるけどね」
「バッカじゃないの?誰も私を疑わないわ。みんな私が可愛くてしょうがないのよ。アンタと違ってね!」
「ふざけんな!!」
アタシは頭にきて菜実の胸ぐらを掴んだ。
その時見えたんだ。
菜実の胸元に痛々しいアザが…。
アタシの手は力が抜け、菜実は慌てて胸元を隠した。
「…どうしたの?」
「ちょっとぶつけただけよ!」
アタシは無性に菜実が心配になった。
「アタシで良かったら、話、聞くよ…?」