NA・NA・MI
アタシの心は踊る。
生まれて初めての告白だからな。
アタシ、こんなに綺麗なのに告白なんてされた事が無かったんだ。
高嶺の花ってやつ?
アタシは初めての告白に舞い上がり、何も言えなくて下を向いて黙り込んだ。
「好きなんだ」
アタシは思わず顔を上げた。
神谷くんは少しずつ近付いて来て、凝視すると神谷くんはかなりイケてる事に気付いた。
ヤバい。
ヤバいよ……。
「ダメ?」
「…いいよ」
蚊が鳴くような声で、やっと言えた言葉だった。
あー、生きてて良かった。
いや、あの時ババァを刺さなくて良かったよ。