NA・NA・MI

男はムッとした顔で答えた。



「覚えてないんですか?小野田です」



小野田の態度にムカついて、アタシは言ってやった。



「小野田くんね。勉強ばかりしてると、モテないわよ?」


「いいんですよ、僕は。目標を達成出来ればそれでいいんですから」


「東大でも狙ってるの?ムリムリ。こんな学校のクラス替えでC組にいるんだから」


「……。まぁ、1つ忠告しておきますが、余り浮かれない方がいいですよ」



小野田はそう言って冷たく笑った。



余計なお世話だ!


アタシは無視して自分の席に座った。


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