NA・NA・MI
「だから言ったじゃないですか。余り浮かれない方がいいですよって」
アタシは一瞬ビックリして、頭をドアにぶつけた。
なんだ小野田かぁ…。
「アンタ今の話し聞いてたの?」
「はい」
小野田は顔色1つ変えないで、相変わらずカリカリと勉強をしている。
アタシは涙を拭って、小野田の方に行き顔を近付けて言った。
「誰にも言わないでよ…?」
「言いませんよ。でも…このまま付き合っていくつもりですか?」
「そうよ」
「それは余りお勧め出来ませんけどね」
「アンタには関係無いでしょ!!」