NA・NA・MI

―翌日



アタシは新しく買ったハンカチをポケットに入れ、気合いを入れて学校に行く。


学校に着くと、菜実と神谷くんが楽しそうに話している姿が目に入った……。


何で?


どういう事だよ?


アタシは見ない振りをして、教室に入る。


そう、アタシは神谷くんに弱いんだ…。


クラスの女達がニヤニヤしながらアタシを見る。



ミナイデ…。


ソンナカオデ、アタシヲミナイデ……。



アタシは100メートルはある、崖の上に立たされているような気分だった。



後ひと押しで





アタシは落ちる……。


< 80 / 425 >

この作品をシェア

pagetop