NA・NA・MI
その後、神谷くんは急いで菜実の元に行き、二人で楽しそうに帰って行った。
「だから、忠告したのに」
アタシは又ビックリして、頭を壁にぶつけた。
又、小野田かよ……。
「アンタなんなの?」
アタシは思い切り小野田を睨んだ。
「ただ勉強が好きでここにいるだけです」
「…アンタ頭いいんでしょ?どうすれば菜実に勝てるか教えてよ?」
「無理ですね。貴女が勝つ確率は僕の計算だと0.01%にも満たない」
「アンタに聞いたのが間違いだったわ」
アタシは目の前の机を思い切り蹴飛ばして帰った。