NA・NA・MI
「もういいんだ」
「……?」
「学校じゃ、どうにもならないから、アタシはもう学校では大人しくする事にしたよ」
「そうですか」
「アタシ、今日は帰るよ。バイバイ、小野田」
「さよなら」
アタシは学校をサボる事にしたんだ。
さすがのアタシも、あんな状況で学校に居るのはキツいからな。
一回家に帰り服を着替えると、バイトで貯めた引き出し貯金を握りしめて、繁華街に買い物に出掛ける事にした。
電車の揺れが気持ちいい。
ガタンゴトン
ガタンゴトン
ここは学校とは違って、平和だ……。