NA・NA・MI
「そうだけど、貴女も高校生?」
「秘密」
そう言って、女は笑った。
この女……
カッコいい!
「何でわざわざそんなダサい格好してたんですか?」
「ダサい?目立ちたくないのよ。昔から何をしても目立つの。もうウンザリ…」
「アタシは目立ちたいですけどね」
「…目立っていい事ばかりじゃないでしょ?みんな好き勝手に言うし。だから私、普段はあんな格好をしてるけど、ストレスが溜まるとこうやって発散しに街に出るのよ」
「ふーん…」
「貴女は?」
「買い物です。良かったら一緒に…」