NA・NA・MI

アタシはファーストフードを出て、ダサいだて眼鏡とヘアピンとヘアゴムを買い、急いで家に帰った。



「お帰り。早かったのね?」



アタシはババァを無視して、自分の部屋に入った。



あの女みたいに、オサゲの髪を作って、ヘアピンで前髪をキッチリと止め、だて眼鏡をかけてみる。


うん、ダサいアタシの完成。



これで無になれば、皆はアタシから興味を無くすだろう。


始めはやっぱり色々言われるんだろうけど…。


後は新しい彼氏が必要だな。


菜実の目が届かない所でね。


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