NA・NA・MI
小野田はそう言って、カリカリと勉強をする。
「アンタ、恋愛とか興味無いの?」
アタシは小野田に対する嫌悪感から、思わず聞いてしまった。
「一度だけありますよ。でもこっぴどく振られました。だから勉強だけ頑張ってたのに…!僕は許さないんだ!絶対に!!」
小野田から、気持ち悪いくらいの憎悪感が伝わって来た…。
こいつはヤバい…。
「そろそろ僕は教室に戻りますよ」
そう言って小野田が居なくなると、クラスの奴らが入って来た。
タイミングのいい奴め。