S系課長のアメとムチ~恋はお叱りのあとで~
「もう終わったんなら、ラーメン付き合えよ。奢ってやるから。」
「えーっと、太るので遠慮します。」
「たまには、大丈夫だろう。松岡、全然太ってないし。」
「いやいや、アラサーで深夜にラーメンは胃もたれするのが目に見えてますし。」
「…俺に喧嘩を売ってるのか?」
仕方ないので、目を合わせないまましばらく押し問答をする。
今日は、何としてでも逃げ切らなくてはならないのだ。
「ラーメンなら、他の人と行って下さいよ。きっと行きたい人いますよ。」
きっと、安井萌なら喜んで付いていくだろう。20台前半の胃袋なら楽勝だ。
「みんな、もう二次会行ったよ。俺は
抜けてきたの。」
「主役なのに、何抜けてきてるんですか。」
「そんなの、松岡が心配だったからに決まってるだろうが!」
その言葉に、再び私の涙腺はゆるみそうになる。
慌てて、私は彼の手を振りほどいた。
「お気遣い頂き、ありがとうございます。でも、私なら大丈夫ですから。仕事も終わりましたし。」
「じゃあ、何でさっきから目を合わせないんだよ!不自然だろうが!」
勢いよく振りほどいた腕を再び捕まれて、顔をのぞき込まれる。
いつの間にか壁際まで追い込まれていたようで、後ずされば背中がトンと壁に当たった。
「えーっと、太るので遠慮します。」
「たまには、大丈夫だろう。松岡、全然太ってないし。」
「いやいや、アラサーで深夜にラーメンは胃もたれするのが目に見えてますし。」
「…俺に喧嘩を売ってるのか?」
仕方ないので、目を合わせないまましばらく押し問答をする。
今日は、何としてでも逃げ切らなくてはならないのだ。
「ラーメンなら、他の人と行って下さいよ。きっと行きたい人いますよ。」
きっと、安井萌なら喜んで付いていくだろう。20台前半の胃袋なら楽勝だ。
「みんな、もう二次会行ったよ。俺は
抜けてきたの。」
「主役なのに、何抜けてきてるんですか。」
「そんなの、松岡が心配だったからに決まってるだろうが!」
その言葉に、再び私の涙腺はゆるみそうになる。
慌てて、私は彼の手を振りほどいた。
「お気遣い頂き、ありがとうございます。でも、私なら大丈夫ですから。仕事も終わりましたし。」
「じゃあ、何でさっきから目を合わせないんだよ!不自然だろうが!」
勢いよく振りほどいた腕を再び捕まれて、顔をのぞき込まれる。
いつの間にか壁際まで追い込まれていたようで、後ずされば背中がトンと壁に当たった。