S系課長のアメとムチ~恋はお叱りのあとで~
そして、二つ目。
先週の金曜日はいつも長引く会議も接待もなく、珍しく定時を少し過ぎたところで退社出来そうだった。
いずみも営業先から直帰の予定だから、飯でも誘ってみようかと思いつく。
来週は、彼女の誕生日だ。
何か欲しい物があるか聞いておかないと。
そう思って、歩きながら携帯を出したところで部長に呼び止められた。
「佐藤、今晩いいか?話したいことがあるから、一杯つき合え。」
浜野部長は、所謂、切れ者の上司だ。
年齢は、俺の10個上。
温厚で人の良さそうな雰囲気を出しているが、状況を機敏に捉えて、時には度肝を抜くような大胆な采配を振るう。
しかも、邪魔するものは徹底的に排除して、確実に実績をあげさせる。
絶対に敵には回したくないタイプだ。
その部長から何やら話があると言われれば、頷かないわけにはいかない。
その場で少し待ってから、一緒に駅前の全席個室の居酒屋へと向かった。
先週の金曜日はいつも長引く会議も接待もなく、珍しく定時を少し過ぎたところで退社出来そうだった。
いずみも営業先から直帰の予定だから、飯でも誘ってみようかと思いつく。
来週は、彼女の誕生日だ。
何か欲しい物があるか聞いておかないと。
そう思って、歩きながら携帯を出したところで部長に呼び止められた。
「佐藤、今晩いいか?話したいことがあるから、一杯つき合え。」
浜野部長は、所謂、切れ者の上司だ。
年齢は、俺の10個上。
温厚で人の良さそうな雰囲気を出しているが、状況を機敏に捉えて、時には度肝を抜くような大胆な采配を振るう。
しかも、邪魔するものは徹底的に排除して、確実に実績をあげさせる。
絶対に敵には回したくないタイプだ。
その部長から何やら話があると言われれば、頷かないわけにはいかない。
その場で少し待ってから、一緒に駅前の全席個室の居酒屋へと向かった。