S系課長のアメとムチ~恋はお叱りのあとで~
だから、俺はほぼ時間通りに彼女の部屋のチャイムを鳴らす。
右手には花束。
左ポケットには指輪。
我ながら、ベタなチョイスだ。
でも、きっと彼女は大事な場面では、無難に攻められるのに弱いはずだ。
この先に続く人生で。
彼女が彼女らしく幸せで居られるのなら、俺はどんなものでも喜んで差し出すつもりでいる。
それが、アメでもムチでも。
彼女が必要とするならば。
〈アメでもムチでも end〉
※最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
※完結しましたので、あとがき代わりにファンメールを送信しました(2015.7.30)