魔法使いの三枝くん。
と言って三枝くんは教室の私の席の隣に座った。
もうほとんどの人が帰った教室で。
「えっと…三枝くんはその…
ま、魔法使いなんですか!?」
聞かれたら不味いのか分からないので、
とりあえず小声で叫んでみる。
『うん、まぁ』
でも三枝くんはあっさり答えた。
「え、ええぇっ?!」
『あはは、そんなびっくりしなくてもー』
笑う三枝くんと驚く私。
そんなに簡単に言っていいことなのかな。